今回は韓国に荷物を送る方法のひとつとして、EMS(国際スピード郵便)での送り方を説明します。「韓国にいる友達や恋人になるべく早く荷物を届けたい!」という人は参考にしてみてください。
EMS(国際スピード郵便)をざっくりと説明
EMS(国際スピード郵便)は、どの方法よりも一番早く韓国に荷物を届けることができるサービスです。
- 1450円~
- 最短2日で到着 ※東京~ソウルの場合
- 重量30kgまでOK
- 荷物の追跡サービス付き
荷物は航空便で輸送されます。
送ったものの現在地は無料で追跡可能で、日本郵便HPや韓国の인터넷우체국で確認できます。
クール便はないので、夏場にチョコレート系のお菓子を送るとたぶん少し溶けます。
送るものの総額が2万円以下なら無料で「損害賠償制度」を利用できます。これは「何らかの理由で荷物が破損した・足りない」というときに、内容品の全額を補償してくれる制度です。
韓国にEMSを送るときに準備するもの
韓国にEMSを送るときは、以下のものを準備してください。
- 段ボール箱
- エアバッグやプチプチなどの緩衝材
- 送り状・税関告知書
段ボール箱
長さが1.5mまで・胴回りが3mまでのサイズなら、スーパーで無料でもらえるものでもAmazonから届いた箱でもクロネコヤマトの箱でも何でもOKです(ラベルは誤解を避けるためきちんと剥がしておいてください)。
郵便局ではEMS専用の箱を購入できます。

「段ボールの繋ぎ目すべてにガムテープを貼る」ぐらいの勢いでやると、多少乱雑に扱われても箱が壊れることはないでしょう。
エアバッグやプチプチなどの緩衝材
送るものを箱詰めしてもスペースが余る場合、エアバッグを敷き詰めると安心です。割れやすいお菓子やお酒の瓶なんかもプチプチでぐるぐる巻きにした方がいいですね。
夫から送られてきたマッコリの缶が凹んだ状態で届いたときには、輸送時の衝撃の強さに驚いたものです。
荷物はいついかなる衝撃を受けるかわかりません。多分ですが、そんなに丁重に扱われません。
美しい状態で届けるためには、少しばかりの手間はかけた方がよいでしょう。
送り状・税関告知書
送り状と税関告知書は日本郵便の国際郵便マイページサービスで作ってしまいましょう。
作成手順は以下のとおりです。
- 双方の住所や名前、電話番号等の入力
- 内容品やその価格・個数を入力
- バーコードを発行
- 郵便局の「ゆうプリタッチ」でバーコードを読み取り、送り状・税関告知書を発行
バーコードはスマホでも表示できますし、プリントアウトもできます。
あとは出てきた送り状と税関告知書に日付とサインを記入し、箱のふたに貼り付けて窓口に出せばOKです。
以前は手書きの送り状でもよかったのですが、アメリカやヨーロッパなどでは手書きの送り状では荷物を送れなくなってしまいました。郵便局員さんいわく、書き間違いや読み間違いのせいで荷物を届けられないことが多発したらしいのです。
そのため韓国に送る場合も印字されたものが奨められています。
自宅まで集荷に来てもらう場合は、事前にゆうプリタッチで送り状と税関告知書を出しておけばOKです。
国際郵便マイページサービスで送り状を作る場合、住所と名前は英語で入力します(手書きでは英語 or 韓国語)。
「英語で住所ってどうやって書くんだっけ?!」という人は、在大韓民国日本国大使館の住所を例に書いてください。
ソウル特別市鍾路区栗谷路6
⇒서울특별시 종로구 율곡로6
⇒6 Yulgok-ro,Jongno-gu,Seoul
とりあえずお尻から書けば大丈夫です。
「道」「市」「区」「洞」「路」は以下のように書いてください。
- -do
- -si
- -gu
- -dong
- -ro
「ハングルを英語に直すこと自体が難しい!」という人は、韓国語の住所を一度Googleで検索してみましょう。Google地図に必ずアルファベットでの地名が書かれています。
例:[서을특별시 중구 명동]で検索
以下の記事に載せた表を参考にしても、ハングルを英語に直すことができます。

ハングルの英語表記を覚えておくと、韓国のどんな住所や名前も、何も見ずに英語で書けるようになります。もちろん英語表記からハングルに直すことも可能です。
覚えておいて損はないので、この際勉強することをおすすめします。
国際郵便マイページサービスで送り状を作る場合、内容品は英語で具体的に記載します。(手書きなら英語 or 韓国語。)
【NG】
お菓子
【OK】
スナック菓子
チョコレート
クッキー
羊羹
羊羹を送ろうとしたときは本当に困りましたね。英語レベルが幼稚園児未満だったので。一応正解は「Red-Bean Jellies」です。
内容品の英訳に困ったときは、日本郵便の「内容品の英語訳」というページを参考にしてみてください。それでも解決しない場合は、大幅にズレないような“それっぽい”ワードを選んでください。
利用したい郵便局にゆうプリタッチがあるかどうかは「発送場所検索」で確認できます。
「近くにゆうプリタッチのある郵便局がない!」という場合は、送り状を作ったときにメールで届く「送り状番号」を局員さんに伝えれば発行してもらえます。
韓国へのEMSは郵便局に持ち込む or 集荷に来てもらう
韓国にEMSを送る方法は「荷物を郵便局に持ち込む」「集荷に来てもらう」のいずれかになります。2つの違いは決済方法。郵便局ではクレジットカード決済がOKですが、集荷では現金払いのみです。
普段財布に現金をあまり入れていない人は、クレカが使える「郵便局持ち込み」の方が安心ですね。
重量によっては送料が1万円近くやそれ以上になることもあるので、もし集荷に来てもらう場合はお札を多めに用意しておいてください。
絶対確認して!EMSで韓国に送れないもの
送るものを箱詰めする前に、韓国に送れないものを禁制品|日本郵便で必ず確認してください。
食べ物でも野菜や果物、肉類(ソーセージ・ハムなどの加工肉を含む)は送れません。私は一度市販のスパゲティミートソースを没収されたことがあります。レトルト食品を送りたいときは、なるべく肉類が入っていないものをおすすめします。
お酒もアルコール度数24度未満・1リットルまでと決められています。350mlの缶ビールなら2本までしか送れないということです。昔はゴロゴロ送れたのに!年々厳しくなっているのを感じます。
焼酎や泡盛は度数が問題で送れません(決まりを知らずに箱詰めして、局員さんの指示で取り出した経験あり)。
意外なのは「塩」ですかね。沖縄の岩塩はめちゃくちゃおいしいですが、送ってはいけません。
以下は韓国をはじめ、世界中に送れない物品です。念のためご確認ください。
- 火薬類:花火、クラッカーなど
- 高圧ガス:スプレー缶、カセットコンロ用ガスなど
- 引火性液体:オイルライター、香水、アルコール(24度以上のお酒を含む)など
- 可燃性物質:マッチ、炭など
- 酸化性物質:漂白剤、酸素発生器など
- 毒物類:殺虫剤、農薬など
- 放射性物質
- 腐食性物質類:液体バッテリー、水銀など
- 有害物件:磁石、ドライアイスなど
読めば「まぁそうよなぁ」という内容だと思いますが「香水」は落とし穴でしょうか。「恋人と同じ香水を使いたい!」「私の使っている香水をくれって言われた!」という場合は、会ったときに渡してあげてください。
EMSで送ってはいけないものを入れて送ったらどうなる?
送り状や税関告知書に嘘の記載をして、送ってはいけないものを入れて送った場合はどうなるでしょうか。
答えは「没収されます」。
日本の空港で荷物のX線検査をします。怪しげなものが見つかると、容赦なく箱を開けられダメなものが見つかれば没収されます。
そして「一度開封しました」という旨を書き添えられて相手に届きます。
いくら送り状や税関告知書の内容をちょろまかしてもX線の目には勝てません。包んで入れようが隠すように入れようが丸見えです。最初から入れないようにしてください(法律違反ですからね!)。
没収されたものはその場で廃棄。高級品だからといって返してもらうことはできません。
まとめ
韓国にEMSを送るときの要点は以下のとおりです。
- 段ボール(長さ1.5mまで・胴回り3mまで)、緩衝材、送り状・税関告知書の用意
- 送り状・税関告知書は国際郵便マイページサービスで作成
- 住所・名前・内容品は英語表記
- 内容品は英語で具体的に書く
- 送ってはいけないものを絶対に入れない
この記事を参考に、韓国にEMSを送ってみてください。